gastronomy

未来世紀肉屋

日本でも綾瀬はるか主演でドラマ化された事もある、カズオ イシグロの名作小説「私を離さないで」(原題:“Never Let Me Go”)。主人公たちは生まれながらにして自らの運命が決まっているという、非常に切ない物語でした。このお店の前を通りがかった時、もし自分もあの小説の主人公のように、運命に抗えない存在で、しかも牛肉になるのだったら、せめてこのお店で売られたいかも、とふと変な考えがよぎってしまったお肉屋さんが、Emoです。

照明の効果でしょうか?どこか近未来を想像させるお店の様子は外を歩いていても自然と目が向きます。思わず写真を撮らせてもらったショーケースの中の骨付きあばら肉の大きな塊などは、アート作品のよう。何となくイーサン・ホーク主演映画、「ガタカ」にも通じる近未来の世界観です。
お店自体も清潔でショールームのよう!ウェブサイトを見るとさらに食欲がそそられます。ルクセンブルクはシャルキトリー文化の国、51年続く老舗のお肉屋さんで、ルクセンブルク国内で複数店舗を展開しているそう。値段などは詳しく見なかったのですが、きっと高級なんだと想像します。いつかEmoのソーセージやハムを喰らってみたい! 
Emo公式サイト http://www.emo.lu/