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子供の頃、誰か来ていないかなあと自転車で公園に行き、そこで学年に関係なく遊び、駄菓子屋で買い食いをして、じゃあまた明日、という思い出があります。ある世代以上の方には同じような経験があるのではないでしょうか。ルクセンブルクでは、「自転車」が「車」に、「公園」が「ゴルフ場」に、「駄菓子屋」が「レストラン」になります。 数えたことはありませんが、ルクセンブルクにはゴルフ場が何カ所かあります。在留邦人がよく行くのは市内から15分程度のKikuokaというゴルフ場です。ビジターですと1回90ユーロ程度、会員なら無料ですが、会員権を購入する必要はありません。年間手数料を支払えば1回ごとのプレーフィーはかかりません。初めてならトライアル会員といって年間1400ユーロです。その後は年間2000ユーロ程度です。 予約はインターネットで行い、知り合いが予約していればその時間帯に合わせて予約します。私の場合、眠い時とか雨が降っている時には予約をしていてもサボってしまいます。コースはコンディションはいいのですが距離が長くタフで難しく、ラフにボールが入るとボールが見つからないこともしばしばあります。ゴルフバックを担ぐか、手引きカートで回りますので、1回プレーをすると15000歩は歩きます。予約をしていなくても空いていれば1人で回ることもできますし、途中のホールで止めることもできます。 春には黄色の菜の花畑がコースの緑色に映えてとても綺麗ですし、秋には近くの森の狩猟の鉄砲の音も聞こえてきます。年齢、職業を越えた仲間とのプレー後はゴルフ場のレストランか、近くのイタリアンでランチをしてから解散します。そして翌日の日曜日の朝に集合します。まさに子供の頃の公園での遊びのような感じがします。 日本人以外の人とも回ることもあります。1人で予約していると誰かが同じ時間帯に予約してくるのです。学校の先生夫婦、不動産会社のイタリア人、金融関係者、などなど、最初は戸惑いましたが、慣れてくるとプレー中の会話も楽しいものです。同じコースを何度も回る面白さも知りました。前回はあそこに打ったので失敗したから、今回は我慢して刻んで手前に落とそう、とか。実際には私の腕前ではなかなか思ったところには打てませんが。 冬場もやろうと思えばできますが、雪、霧、霜、ぬかるみ、でプレーをする人はほとんどいません。私は菜の花畑が綺麗な4月から活動を開始します。18ホール歩いて回りますから1回のプレーで2,3キロは体重が減りますのでいい運動になります。そして市内から近いですからゴルフ場に行くにも気合を入れることもなくリラックスしてプレーができます。 ルクセンブルクとゴルフ、あまり知られていない意外な組み合わせかもしれません。

「人」コラム ‐ ルクセンブルクの横顔 第30回:マーク・シェーファーさん(Mr. Marc Schaefer) ― 後編