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ロックダウン緩和第一陣発表

日本では緊急事態宣言が7都道府県から全国に拡大されましたが、ルクセンブルクでは、感染がピークに達した可能性が高くなり、外出制限が3月17日に発令されてから1か月経過したこともあって、4月15日に首相が第一歩となる緩和処置を発表しました。大使館からのメールによりますと次の通りです。

1 店舗や公共交通機関でのマスク着用の義務化と政府からのマスクの配布
(1)4月20日(月)から,2メートルの距離を確保できない場合,マスクの着用が義務化されます。店舗,銀行,市場,公共交通機関等でマスクを着用する必要があります。マスク以外では,スカーフ又は他のタイプの防護手段でも代用可能です。
(2)全国民にマスクが提供され,数日中に発送手続が開始されます。

2 学校閉鎖,店舗閉鎖等の段階的解除
(1)4月20日(月)から,建設工事が再開されます。ガーデンセンター,金物店,リサイクルセンター等一部店舗は,同日営業を再開予定です。
(2)5月4日(月)から,大学,職業訓練校,高校最終学年の授業が再開されます。5月11日(月)から,中高等学校の授業が再開されますが,学生は2つのグループに分けられ,毎週交互に登校することとなります。5月25日(月)から,小学校及び保育園が再開されます。
(3)5月11日(月)以降,サービス業の再開について検討されていますが,現時点で正式な決定に至っておりません。
(4)7月31日まで,すべての大規模イベントは中止とされ,6月下旬の独立記念やその他文化・スポーツイベントも同様となります。

4月20日から店舗や公共交通機関などを利用するときはマスク着用が義務付けられ、違反すると外出制限違反になり145ユーロの罰金になります。ルクセンブルク市の場合は、4月20日に郵送で各家庭にマスク5枚が郵送される予定です。
ただ、市販マスクではなく、手作りのマスクあるいはスカーフなどで口と鼻を覆うことができればOKとのことです。

新規感染者数は、5日間の平均が1.2%と1週間前の2.8%に比べて大幅に下がっています。
4月11日から17日 257人
4月4日から10日 611人
3月28日から4月3日 1007人

4月18日は新規57人、累計感染者数は3537人で、死者累計は昨日と変わらず72人です。32人が集中治療、他に148人が入院中で、601人が退院しています。4月18日は、858件テストが実施され、累計は33252件と人口の0.5%に達しています。
ただ、人口10万人当たりの感染者数は16日現在、東京は17.57で日本最多ですが、ルクセンブルクは検査数が多いため、550.06と東京の31倍と大きくなっています。欧州では、検査数が多いドイツに比べても人口当たりでは、かなり多くなっています。

外出自粛中の日本では、みなさんどのような生活を送られているのでしょうか。ルクセンブルクでは、相変わらず毎日よく晴れて気温も20度を超える日が増えたため、散歩、サイクリング、ジョギングをしたり、芝生やベンチで日光浴をする人が増えてきました。住宅地の庭や公園では、色とりどりの花が咲いていて、青空の下でどこもとてもきれいです。皮肉にも、外出制限が始まってからは、ほとんど晴れていて、ルクセンブルクとしては珍しく曇の日が少なく、18日も午後雨の予報がありましたが、黒い雲が時折見えただけで雨は降ることなく、ほとんど青空でした。
筆者は、感染の可能性がある買物は週1回にして、1日1回の散歩以外は、もっぱら家で読書三昧です。ルクセンブルク市内に住んでいますが、ルクセンブルクの大きな利点は、森が近くにあり、歩いて行けることです。森の中には、りす、きつね、はりねずみ、鹿などの動物が住んでいて、自然を身近に楽します。