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「人」コラム ― ルクセンブルクの横顔  第41回:根本めぐみさん(Ms.Megumi Nemoto) ― 前編

ある国を語る時、歴史や文化、生活風習に加え、その国の人々は欠かせないファクターでしょう。人との交流は、国の印象にも大きく左右しますし、人を知ることで、その国への理解も一層深まります。このコラムは日本とルクセンブルク、双方につながりの深い方々を順次ご紹介していきます。
今回は、ルクセンブルク大学に交換留学生として約1年間在学し、ルクセンブルクに拠点をもつ企業やルクセンブルク貿易投資事務所でのインターンも経験された根本めぐみさん(Ms.Megumi Nemoto)のお話を伺いました。

事務局(以下、Q):こんにちは。お時間いただきありがとうございます。
根本(以下、N):こんにちは。お声がけいただきありがとうございます。今日はよろしくおねがいします。
Q:まずは、自己紹介をお願いします。
N: 根本めぐみ、22歳です。上智大学経済学部の4年生です。
Q:もうすぐ卒業ですね!
N:はい。4月から社会人です !
Q:どんなお仕事に就くのですか?差支えなければ教えてください。
N:日本のIT系企業に内定を頂いています。配属先は、入社後の研修が終わってから発表されるので、今はまだどのような仕事に就けるのかわからないのですけれど、国際的なお仕事ができる部門に配属されると嬉しいです。海外に積極的に進出している企業なので。
Q:根本さんは、ルクセンブルク大学に留学されていたとのことですが、就職活動は帰国されてから?
N:いいえ。就職活動はルクセンブルクにいた時からです。ロンドン・キャリア・フォーラムという欧州にいる日本人学生向けの就職イベントがありまして、そこでご縁ができました。
Q:今日はルクセンブルクでの学生生活について色々お話を伺いたいのですが、留学のきっかけは?
N:上智大学に交換留学のプログラムがあったことが大きいですね。実は、小学生くらいの時からテレビのドラマとかディズニーチャンネルを通じて海外に興味がありました。漠然とアメリカやカナダに留学したいな、と思っていました。
Q:英語は得意だった?
N:好きでしたね! 出来たほうだったのでは(笑)。大学生になってヨーロッパに旅行してから、ヨーロッパに興味を持ちました。ヨーロッパで、英語で学べる機会が得られること、それからルクセンブルクは金融都市なので(専攻の)経済を学ぶのにもうってつけだろうと思いました。
Q:なるほど。
N:それからルクセンブルクは国際性が豊かですよね。国民の約半数が海外にルーツのある人達ですから。多文化、多言語の環境にもとても興味があり、ルクセンブルクで勉強したいと思いました。
Q:納得です(笑)。ルクセンブルク大学にはいつから?
N:2018年の9月から2019年の6月いっぱい在籍し、7月の下旬に帰国しました。
Q:大学の印象はいかがでした?
N: 比較的新しい大学なので、色々なことに一生懸命取り組んで全体で盛り上げようとしている印象を受けました。イベントも盛りだくさんですし、企業を誘致して実践的な学びの場を提供したり、学生に様々なチャンスを提供したりすることにとても熱心でした。規模も大きすぎないのでアットホームな雰囲気で。それから、想像通り国際色が豊かでしたね。教員の方々も80か国から集まっており、在校生の出身地も確か110カ国くらいだったと思います。
Q:日本人は?
N: 上智からは私を含めて5人、あと北大や慶応大の方もいました。2019年の2月後半の時点で7名でしたね。
Q:日本人同士で集まることもあった?
N:日本とルクセンブルクの文化の交流を図るJapan Luxembourg Association(JLA)の会合には皆で参加しました。
Q:学内での催しなのですか?
N:いえ、学外です。日本に興味のある様々な年代の方々と交流しました。
Q:それは良いですね。ルクセンブルクの方々の印象は?
N:努力家、ですね。ルクセンブルクの人はマルチリンガルで羨ましいな、と思っていました。ですが、「私、フランス語は苦手なの」とルクセンブルク人の友達が言った時に、言語は自然に身についたわけではなく、小さなころから努力の積み重ねで今の語学力があることがわかりました。日本にいた時にルクセンブルクは所得が高くて、世界一お金持ちの国と言われているくらいだからきっときらびやかなのだろうな、と想像していました。でも、実際は穏やかで、落ち着いていて。どちらかというと素朴でした。単にお金持ちで言語がペラペラなのではない、ということを痛感しましたね。
Q:おっしゃる通りですね。大学の授業はどうでしたか?特に難しかった授業はありましたか?
N:労働法の授業には苦労しました。私は専攻が経済なので、ビジネスの観点からも大事だろうと思って受講したのですが、ルクセンブルクの多国籍企業に対する法律なので様々な国の法律が混じっていて、ひとつひとつのケースにどの国のどの法律が適用されているのかを見つけ出すことさえも一苦労で(笑)。
Q:とんでもなく難しそう・・・。講義は英語で?
N:はい。私が選択した授業は、すべて英語で行われるものです。
Q:ルクセンブルク滞在中は英語を使うことが圧倒的に多かったのですか?
N:大学生活に関してはそうですね。日常生活、例えば買い物などはフランス語でした。
Q:フランス語もおできになるの?
N:上智大で第二外国語はフランス語をとっていましたので、少し。フランス語を日常で使うことで基礎は広がったと思います。でも英語のほうが伸び代は大きかったと思います。
ルクセンブルク語も習いましたが、ごく基本的な会話くらいですね。
Q:片言でもルクセンブルク語を話すと周りの方はとても嬉しいと思いますよ。学業の傍らインターンもされていたとお聞きしたのですが。
N:はい。上智大のルクセンブルクオフィスの方がご紹介くださって、ルクセンブルクにある日系企業で3カ月ほどインターンシップをさせていただきました。その後、ルクセンブルク貿易投資事務所のICT Springのお手伝いもさせていただきました。                            (以下、次号)

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小さな頃から海外で学ぶことに興味があったという根本さん。しっかりとした目的意識を持ってルクセンブルク大に留学されたことが会話の端々に伺えました。次回はインターンシップも含めたルクセンブルクでの日常生活や、日々の中で感じた日本との違いを中心にお話を聞いていきます。  (文責:事務局)

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