culture

ポルトガルの郷愁とアイリッシュコーヒー。

ルクセンブルクの人口は、約45%が外国人で構成されています。
ほとんど欧州各地からの移民で、中でも最大の割合、30%以上を占めるのがポルトガルからの人たちです。同じカトリック国同士、政府が政策的にポルトガルからの移民を受け入れています。
例えば、タクシーなどに乗ると、ドライバーなどもポルトガル人のケースが多いです。

クリスマスマーケットで様々な国の料理が食べられるのも、その国際性も背景にあるのかなと思っていましたが、憲法広場でまさしくポルトガル人の方の屋台にも出会えました。
クリスマスマーケットの屋台としてはむしろ珍しく、暖かい料理は一切なし。その代わり、ヴィンテージも含めたポルトワインなどを売り、サラミやチーズのプレートを販売していました。

そして最も気になったのが、テラコッタのクリスマスのホットワイン用?カップ。カップ自体もどれも微妙に形が異なるように見え、「FELIZ NATAL 2016 LUXEMBOURG」 という手書きの白い文字に、なんとも言えないハンドメイドの温もりが感じられます。FELIZ NATAL(フェリズ ナタール)とはポルトガル語でメリークリスマスとの事。聞くとすべてポルトガル製のハンドメイド。私はポルトガル出身ではないですが、他の屋台とは全く違う、民芸カラーを打ち出した郷愁を漂わせるお店の雰囲気と、ご主人の片言の英語とポルトガル語の混じった会話(きっとポルトガルからこの時期に出稼ぎに来られた方でしょうか?)、想像されるストーリー(何故か私はテレサテンの歌声を連想しました。)に惹かれ、カップをお土産として日本に買って帰りました。ルクセンブルクならではのホットワイン用のクリスマスカップをどれか一つお土産でお考えの方には、是非お薦めしたい一品です。

(翌日談)
この翌日タクシーに乗ると、ドライバーは元気で気さくなポルトガル人の若者でした。クリスマスマーケットの話になり、「自分も今夜憲法広場のクリスマスマーケットに行く、マーケットではいつもアイリッシュコーヒーを飲むのが大好きだ。」と言ってました。若者にとっては郷愁を感じている暇はない、きっと輝かしい未来に向かって生きているんだ!と思った次第です。確かにお店によってはアイリッシュコーヒーの大きなポスターが。。