culture

ルクセンブルクの伝統 7月

7月(ルクセンブルク語で “Heemount”)

7月には、子供たちは待ちに待った夏休みに出かけ、大人たちはワインを味わいながら「都市の夏」を楽しみます。まさに7月という月は、多くのルクセンブルク人同様、伝統行事も一休みです。

ワインフェスティバルといえば、ほとんどのブドウはモーゼル川沿いで栽培されていることをお伝えしておきましょう。そのモーゼル川沿いではルクセンブルクの様々なワイン醸造所が7種類の白ワイン(エルブリング、リバネール、オーセロワ、ピノグリ、ピノブラン、リースリング、ゲヴルツトラミネール)、3種類のロゼ(エルブリングロゼ、ピノロゼ、ピノノワール)、そしてルクセンブルクの人々が「シャンプス」(シャンパーニュ)と呼び非常にありがたがるが、要するに発泡性ワインの一つであるクレマンを醸造しています。グレープフェスティバルが(例えば東ルクセンブルグのグレーヴェンマッハーやシュウィブザンジュなどのように)豊かな収穫への感謝を表すために秋に祝うものだとすると、ワインフェスティバルは屋外の大きなテントの中で開かれ、愛好家が社交の為に集まるものといっていいでしょう。これらのワインフェスティバルには音楽や伝統料理がつきものです。いつも非常に楽しく、喉の渇きを癒してくれるイベントです。
また、ほとんどのワイン醸造所は、消費者が試飲できる機会を異なった日に設定しています。プルフダッグ(試飲日)や、ヴェンツェダッグ(醸造所の日)、ワイマート(ワインマーケット)などでは、秋に出荷される新しいワインの試飲をすることができます。

また、夏の季節を通じてルクセンブルグの各都市で様々な音楽や芸術の祭典が開催されます。その中でも夏の初めから終わりまで継続して開催されるのが、ルクセンブルグ市が屋外で開催し人気のある「サマー・イン・ザ・シティー」です。プラスダルム(Place d’Armes)とプラスギヨーム(Place Guillaume II)で開かれる無料コンサートの中には、フェトドゥラムジク(Fête de la Musique)、ミーユージック(MeYouZik)、ロック・アム・クヌドラー(Rock um Knuedler)、そしてブルースアンドジャズラリー(Blues’n Jazzrallye)など有名なものもあります。加えて、ルクセンブルグ市は路上アートフェスティバル(例えば「ストリートア(-ト)ニメーション」)、屋外映画上映の夕べ、マーケットや饗宴、展覧会や民俗芸能、そして「ガラ・ツールドフランス」などのスポーツイベントも主催しています。