ルクセンブルク政府は、外出制限緩和第四陣を6月10日に発表しました。ただ、依然として非常事態宣言は6月24日まで有効で、25日以降は新たな法律が制定施行される予定です。今回の緩和策概要は、大使館からのメールで次の通りです。
●20人までの集会に関しては,マスクを付ける法的義務や距離の制限が撤廃されます。一方,20人を超えるイベントや集会の場合には,今までと同じく,座席指定を行い,椅子と椅子の間に2メートルを確保する又はマスクを着用する必要があります。
●レストランやカフェにおいては,1テーブルに同席できる人数の制限は4人でしたが,これを10人までに変更されます。
●13歳未満の子供は屋外でマスクを着用する必要がなくなり,6月10日(水)夜から屋外の遊び場が再開されます。屋内の遊び場も再開することができますが,6歳以上の子供はマスクを着用する必要があります。
公園にある屋外の遊具では、11日から早速、子供たちが遊び始めていました。また、12日にルクセンブルク市役所の前を通ったら結婚式があり、市役所で結婚した新婚カップルを祝う人が30人近く集まっていました。市役所からでるとブラスバンドの演奏が始まりました。久しぶりにみる結婚式風景でした。また、中心部近くにある大きな公園では、遊具の海賊船や水遊びをする子供たちが見られ、そばの売店も久しぶりに営業を再開していました。
ただ、3か月近いレストランの休業で、倒産したところもあり、再開したところでも、まだ在宅勤務が続いているため、客足は、ロックダウン前には、程遠い客足とのことです。
新型コロナの週別感染者は、3週間前31人、2週間前20人、1週間前23人で、今月に入ってからは、1日の感染者が1桁に収まっています。死者は過去3週間発生しておらず、入院患者数も20人を割っています。
感染が収まったせいか、マスク着用が義務付けられているバス車内で、マスクをしない人が増えてきました。14日は日曜のせいか、10数人の車内の半数弱がマスク着用してませんでした。
先週、感染が広まった3月中旬から4月末までの死者数が発表されました。664人で、2018、2019年の554人を大きく上回りました。うち、新型コロナの死者数は92人でした。6月14日現在の感染死者数が110人ですから、大半の死者が初期の1か月半に集中していたことになります。4月の死者数合計は397人で、2018、2019年の327人を21.4%上回り、1975年以来の大きな数字を記録しました。死者の性別は、男女ほぼ同数(女性が50.3%)で、平均年齢は女性が81.9才、男性は75才でした。新型コロナによる死者の平均年齢は83才でした。
最後に、現在、工事進行中の路面電車の中央駅までの延長区間は、新型コロナで、工事が1か月中断しましたが、当初の開通予定である年末は、今のところ変更がないとのことです。先週には、中央駅前に新たに線路が敷設されました。