2020年の夏は、新型コロナで外国旅行が難しくなったため、夏休み企画として、あまり日本人になじみのない国内観光スポットを「知られざるルクセンブルク」シリーズで紹介してきました。日本ではまだ猛暑が続いているみたいですが、ルクセンブルクは朝晩には10度近くまで下がり、日中でも20度前後と早くも秋が訪れています。夏休みも終わりに近づいてきましたので、いったん当集中連載企画は今回で終了させていただきます。
ただ、今後も折に触れて、知られざる観光スポットは紹介していきます。
ルクセンブルクの日刊仏語紙Le Quotidienの8月30日付けサイト記事で、やはり夏のルクセンブルク紹介最後の企画として、第5回で取り上げたモーゼル川の絶景と同じ地方が紹介されていました。今後、秋のブドウ収穫、紅葉といっても実際は黄色に色ずく季節を迎えますので、ハイキング向きの季節になります。秋にはまたハイキングに行くことを考えています。
新型コロナ対策で10人以上の集まりが禁止されているため、募集はしませんが、もしもご要望があって、日時があえば、どこでも一緒に歩くことは可能です。
今回取り上げたのは、実は、国内各地を回った一部で、漏れた数多くの場所にも行っています。新型コロナ対策の新法は9月末まででしたが、年末まで延長され、西欧でも感染者数が急増しているため、当面は、また国内旅行になりそうです。
最後は、再び古代ローマ遺跡を取り上げてみます。ローマ遺跡の中では、最も知られており、観光地であるEchetrnach郊外ホリデーリゾート内の湖脇にある遺跡博物館です。30ヘクタールの人造湖の周りには、平らな歩行者用舗装道路があり、湖を楽に一周できます。
ルクセンブルク中央駅からは、110番のバスで、Echternach入口にあるECHTERNACH, Nonnemillenで下車すると、ショッピングセンターと駐車場があり、湖への入口を入って左に曲がり5分ほど歩くと、遺跡博物館が見えてきます。家族連れやカップルのほとんどは、夏の間、日光浴で来るため、博物館に入る人はあまり多くないです。ただし、遊泳は禁止されています。ここの博物館も無料で入れ、古代ローマ時代の別荘での生活がジオラマで復元されています。博物館を抜けると古代ローマ遺跡で、池と建物の列柱が復元されています。かっては、少なくとも40部屋、その後最大70部屋まで拡大された宮殿のような大きな別荘が建てられていました。生活にこだわる古代ローマ人らしく、床暖房が完備されていました。肌寒い中世の城の室内とは大違いです。
ルクセンブルクは、古代ローマ帝国内でも最も大きく豊かな地方の一つである北西地域に属していたために、当企画で取り上げた以外にも数多くの遺跡が残されています。