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首都中心街に日本酒ショップ開店

9月2日午後、ルクセンブルク市センター商店街を散策していたら、日の丸の国旗を掲げた店が目に入りました。店の前から窓越しに中を除くとセンス・オブ・ジャパンの 林 治美さんが2人の男性を接客中でした。翌3日のお昼に、顧客がいないのを見計らって、お話を伺って来ました。
すでに、2019年9月29日付け、「人」コラムールクセンブルクの横顔 特別篇(7)で林さんは紹介されているため、記憶にある方もおられると思います。
ルクセンブルクの町の真ん中に日本人経営の店としては、珍しい出店で、しかも、ルイ・ヴィトン、カルティエ、シャネル・グッチなど高級ブティックが立ち並ぶフェリペ2世通りの位置しています。ただ、少しノートル・ダム通りに近い方なので、あまり目立たないですが、その分、大きな日本国旗で存在をアピールしています。ルクセンブルク市が空き店舗を期間限定のポップ・アップ・ストアーとして貸し出している店舗への出店でした。
新型コロナで、平日お昼でも在宅勤務の影響と、観光客激減で、レストランは空席が目立ち、商店街も人通りが少ない中での8月31日からの開店でしたが、目新しい珍しい店のため、お話を伺っている最中も何人もの人が足を止めて、ウィンドウを見つめており関心の強さが感じられました。
店内では、従来ネット販売や高級レストラン、日本食レストランなどに卸していた日本酒を中心に、日本のウィスキー、ゆず酒などアルコール類の他に、日本の食卓に関わる伝統工芸品も販売していました。今後、日本茶や包丁も扱うとのことでした。
かってパリで日本メーカーの販売会社に働いていた時に通関担当者から通関の難しさを聞いていたため、通関についてお伺いしたところ、ルクセンブルクではカーゴルックスで荷物が到着すると翌日には受け取れるとのことで、小国での便利さが感じられました。また、新型コロナの影響による航空便数減で航空便貨物が滞っていますが、ルクセンブルクの場合、カーゴルックスが日本まで飛んでいるため影響ないとのことでした。ただ、カーゴルックスは運送費が高いのが悩みとのことでした。
今回のリアル店舗での出店は、1月のバカンス博で伺った日本向け旅行販売が、新型コロナの影響でなくなり、時間ができたためとのことでした。ただ、店舗の一角に日本の観光案内パンフレットを置いて、プロモーションはしているとのことです。
期間限定のポップ・アップ・ストアーなので、来年2月中旬までの6か月間弱の出店になるとのことです。
営業日時は火曜から金曜が11時から18時、土曜が10時から18時です。

日本酒は、今、欧州で人気が出てきたため、昨年9月には日本大使館でも日本酒フェアーが開催され、今年の10月31日からはパリでサロン・ド・サケ2020が3日間の予定で開催されることになっています。ただ、新型コロナの影響で日本から参加できるかどうかは不明です。昨年9月のルクセンブルクのフェアーに鳥取から参加された同じく女性起業家である酒造会社の女性経営者とたまたま空港でお会いしてお話を少しさせていただきましたが、県が女性起業家を支援して海外販売を応援しているとのことでした。