新コロナ感染で、例年5月に開催されていたICT Springが今年は9月に延期になり、しかもバーチャルでの開催になり、15、16日の2日間にわたり開催されました。
バーチャルでの開催になったため、残念ながら地元メディアの関心も低く、調べた範囲では、唯一地元仏語経済誌サイトであるPaperjamが次の3本の記事を掲載したのに留まりました。
1.奇妙な雰囲気の中でICT Springがオープン
https://paperjam.lu/article/ict-spring-s-ouvre-dans-etrang
2.政府がGovTech Labを設立へ
https://paperjam.lu/article/gouvernement-lance-govtech-lab
3.今年のStartupピッチコンテスト優勝はDescartes Underwriting
https://paperjam.lu/article/descartes-underwriting-start-u?utm_medium
残念ながら1日目は私用で参加できなかったため、2日目の16日にバーチャルサイトを訪れ、アストロスケール創業者兼CEOの岡田氏の講演を視聴し、日系企業のNTTブースと、日本から参加したStartup3社のスタンドを訪問しました。
講演では、時間管理が難しいせいか、岡田氏の講演開始がかなり遅れ、遠隔地から登壇する講演者に時間厳守を徹底する困難さが感じられました。司会者は、自宅から私服で参加していました。
NTTのブースを訪れると、担当者から即座にチャットメッセージが来て、親切なガイドがありました。NTTは、開催冒頭ページで、3本あったビデオ案内の1本で、今回の新型コロナ大規模検査プロジェクトで、検査研究所とシステム開発に携わったことを知りました。
Startup3社には、チャットメッセージでバーチャル開催について、質問を送付しました。3社のうち、トノイ社は、会社案内での添付資料も一番充実していて、代表取締役の戀川光央からも、すぐに返答をいただきました。やはり初めてのバーチャル開催での出展に戸惑っている様子で、そこそこ訪問者はあったとのことですが、チャットでの対話だけでは難しく、ZOOMでの説明に誘導していたとのことです。ちなみに、NTTはチャット相手が外国人担当者で、スタンドページではスカイプに誘導していました。
実際の会場で、各スタンドを見る場合には、訪問者が目で見て興味を誘われるケースも多々ありますが、バーチャルでは、いちいちスタンドのページを開く必要があるので、不便さを感じました。ただ、あらかじめ特定の出展者に興味がある場合には、添付資料の文書やビデオリンクを見て判断し、必要なら質問できるのは便利かも。
反対に、ライブ講演は、分科会ごとの会場をいちいち移動することもなく、しかも興味がなければ気軽に打ち切れるので、便利だと思いました。
新型コロナで旅行制限があり、リアルでの開催が難しい中でのバーチャル開催は、イベントキャンセルが続く中で、有効な手段です。
なお、出展3社の概要や今回のバーチャル開催についても、東京にあるルクセンブルク貿易投資事務所のホームぺージ(https://www.investinluxembourg.jp/ja/)やFacebookに記載されています。