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部分的なロックダウン導入開始

隣国では外出制限、商店閉鎖などのロックダウンが実施されていたにも関わらず、ルクセンブルクでは、深夜早朝外出制限などのソフトな処置しか取られていませんでした。ところが、新型コロナの新規感染者急拡大が収まらないため、政府は、ついに人との接触を減らすための強制処置として、部分的なロックダウンを実施する法律改正を行い、25日に議会での大激論のすえに、31対29の僅差で決定され、26日から実施されました。与党3党のみ賛成で、野党は全て反対しました。議論の要点は、訪問者2人の制限と病院を含む企業内カフェテリアの扱いなどでした。学校内カフェテリアの営業が許されているのに、なぜ医療スタッフに対する病院内カフェテリアさえ開業が認められないのか。結局、学校以外のカフェテリアはテイク・アウトのみ可。
実は、学校カフェテリアがクラスターの温床になっているのでないかと、小学生のお子さんがいて、学校のカフェテリア委員をしている親御さんと話したことがありましたが、法律で認められている以上は閉鎖できないと言われたのことです。日本のように弁当持参ができないのは、習慣の違いか。

第二波の特徴は新規感染者の急増だけでなく、死亡者も急増していることです。今月に入って、死者が出なかったのは11月2日の1日のみで、連日、死者が出ており、しかも増加しています、24日にはついに1日当たりの最多10人を記録し、10月27日から11月26日までの1か月の死亡者は、累計147人から294人に増加して、倍増しています。死者の半数近くは、老人ホームで発生しています。

ロックダウン再開初日の26日のお昼に中心街に行きましたが、よく晴れていたにも関わらず、レストラン・カフェが閉鎖されているため、閑散としていました。ホテルの営業は許可されていますが、レストランが閉鎖されているため、すでにキャンセルが増え、来春まで閉鎖を決めたホテルもあるとのことです。
https://delano.lu/d/detail/news/cancellations-pour-hotels-restaurants-close/212545

今回のロックダウンの内容は、大使館からのメールで、把握できますので、コピーします。
(1)バーやレストランは12月15日まで休業となる。テイクアウト、ドライブスルー、フードトラック、宅配サービスは許可される。学校や大学の食堂はオープンすることができる。ホテルは営業を続けることができ、ルームサービスを提供できる。
(2)23時から6時までの外出制限令は従来、11月30日までとされていたが、12月15日まで延長される。
(3)自宅におけるプライベートな集まりについて、同じ世帯からの2人のゲストのみ自宅に招待することができる。すなわち、別のところに住む2人の友人を同時に招待することはできない。
(4)スポーツに関連する屋内施設(フィットネスセンター、スイミングプール、クライミングジムなど)は閉鎖される。屋外スポーツ施設は引き続き利用できる。スポーツクラブではサッカー場または陸上競技場でトレーニングを続けることができるが、グループとなるのは最大4人までとなる。一方、サッカーやバスケットボールの大会等は開催されない。
(5)5人以上のグループでのスポーツ活動は禁止されている。学校の活動やプロアスリート又はシニアのナショナルチームは例外となる。
(6)映画館、遊園地、カジノ、見本市、ショーなどは閉鎖される。美術館、アートセンター、図書館、公文書館を除き、文化施設は一般向けにオープンされない。礼拝を目的とした施設は引き続き開かれたままとなる。
(7)レストランやフィットネスセンターの管理者などによる、上記の規則違反に対する罰則は最大4,000ユーロに達する場合がある。