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Fortification guide tour in Kirchberg

7月最後の土曜日は、キルヒベルク地区の要塞をめぐるガイドツアーに参加してきました。RTLの英語版サイトでツアーを前日に知り、申し込みました。
https://today.rtl.lu/luxembourg-insider/events-and-traditions/a/1945824.html
参加者は36人と多く、英語版で報じられたせいか珍しく英語希望者が21人と多く、英語グループと他の3言語ルクス語、独仏語グループに分かれてツアーがキルヒの国鉄駅前から始まりました。ルクス人は数人だけと圧倒的に外国人が多かったです。また、要塞ツアーなのに若い女性も含めて女性の方が多かったのも驚きました。通常は男性が圧倒的に多い。
駅前広場の地下入口から要塞内の地下通路に入り、ろうそくが所々を照らすだけの暗い通路内を地下に埋もれた要塞330mを一周しました。懐中電灯持参で足元と低い天井に頭をぶつけないよう照らしながら歩きました。地下通路は手作業で掘るのが大変なので、天井が低くなっています。途中、駅の新築工事で壊された天井はコンクリートで復元されていました。市内には、1972年当時23kmの要塞地下通路がありましたが、都市化による建築工事で破壊され、現在は17kmほどで、うち11kmが通行可能とのことでした。すでに、市内にある未公開の地下通路は過去に4か所ほど見学していましたが、今回のキルヒは初めてでした。上を路面電車が通過すると、通過音がトンネル内によく響きました。
再び同じところから外に出て、路面電車線路と道路を横切って森の中に入り、別の閉鎖されている入口を見てから、谷沿いにある要塞跡を見て、要塞博物館前の要塞跡を見学して、最後は要塞博物館で、模型などを見て終わりました。
途中の説明で面白かった点をいくつか列挙します。
1.要塞の鉄砲狭間の底辺は、昔は地面に面していて、敵の膝を狙って倒した。殺すと放置されるが、負傷した場合は、収容して手当する必要があるので、医者や薬が必要になり手間が余計にかかる。
2.当地の要塞の最大の弱点は水。敵は大砲で砲撃するだけで、力攻めせずに、水がなくなるのを待った。
まさに日本の城に対する攻撃と同じで、敵が降伏するのを待つ。
3.要塞の復元は、昔の石をできるだけ生かして積み上げ、その上の新しく積み上げた石との境に、セメントを白く埋めて区別する。欧州での復元規則とのこと
4.現在の中心地区は、6から8mも土を要塞の上に積み上げて地面ができてる。
5.要塞博物館で展示のギロチンの説明で、26人が裁判で死刑執行され、うち1人は24才の未婚の子の母親で、子殺しが理由。

そのほかにも2時間超のガイドで色々な説明があったが記憶に残った中での興味深いと思われる話題を取り上げました。なお、キルヒベルク地区の要塞は仏の有名なルイ14世に仕えた築城家であるVaubanによって築城されました。