6月11日に行われた全国の自治体100余り統一地方選は、首相の属する民主DPが全体の投票数割合が2.5%増加し議席数が26増の134議席と躍進したのに対して、連立与党の社会党LSAPは2.7%減の21.3%で155議席を維持、同じく緑の党grengは3.7%減の12.7%で13議席を失い64議席でした。一方、最大野党のキリスト社会CSVは、長期低落から歯止めがとれず4.4%減の26.1%で、最大議席数は維持したものの16減の193議席でした。
DPは首都決戦でも圧勝して、31.4%を獲得して前回より1議席増の10議席を27議席中獲得しました。ポルファー・ルクセンブルク市長は15212票で最大得票を獲得し、3期連続の続投が確定しました。第2党はCSVでDP-CSVによる連立市政が続くことになりました。DPで3位(全体では4位)の得票数を獲得したコリンヌ・カーエン家族・統合大臣は大臣を辞任して、ルクセンブルク市の助役に就任することになりました。
注目の第2の都市エッシュでは、LSAPが総得票数でCSVをわずかに上回り、首位を奪還しましたが、現職のCSVの市長が最大得票を獲得して、市長続投が決まりました。
連立3与党の得票割合が54.6%と過半数を上回ったため、秋の総選挙での与党連合の勝利と首相の続投が有力になってきました。
今回の地方選では、外国人の参加が注目されましたが、登録したのは5人に1人に留まり、地方選への関心の低さは改善されませんでした。
選挙結果での注目点は、初めて最大の移民数を誇るポルトガル人市長の誕生と史上最年少の20才の女学生が市長に選出されたことです。
日本では台風や梅雨前線の活発化で大雨を記録していますが、ルクセンブルクでは、1か月近くもほとんど雨が降らない日照りが続いています。連日の晴天で日中には30度を超えることもあり、すでに夏の気候になっています。先週末にベルギーのニュース番組を見ていたら、暑さでベルギーの海岸に向かう列車は大混雑で、ホームへの入場を待つ長い行列がブリュッセル南駅でできているのが放映されていました。この暑さと晴天は当面続くとのことで、早くも海水浴シーズンが始まっています。