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炎のホットワイン

お熱いのがお好き

11月最後の週末から年末にかけてルクセンブルクではクリスマスマーケットが各地で開催されます。寒風吹きすさぶ中、クリスマスマーケットで最も恋しくなる飲み物といえば、Glühwein(グリュ-ヴァイン)と呼ばれるスパイスやフルーツと砂糖の入ったホットワイン。

高品質な白ワインの生産地・ルクセンブルクでは、ほとんどのお店で赤ワインベースだけでなく、白ワインベースのGlühweinを注文出来、さらに追加料金を払ってアマレットやラム酒やウォッカなどを加える自分好みのカスタマイズが出来たりもします。

マーケットでは一般的にGlühweinを飲まれている方が多いのですが、ルクセンブルク市内旧市街の憲法広場のクリスマスマーケットでは、カップから何やらメラメラ燃える炎のホットワインをあちこちで飲まれている方々が。。聞いてみると、その飲み物の正体は、Feuerzangen Bowle(フォイヤーツァンゲンボウレ)、直訳すると「火ばさみパンチ」との事。

上写真のように、カップの上から炎が!これ、ホットワインをベースにラム酒を浸した砂糖の塊に火をつけ、砂糖を溶かした後に飲むエンタテイメント性満載の飲物です。早速トライしてみたところ、ラム酒と砂糖の味がそれぞれ競い合って味に強味(パンチ)が増し、そして何故か後味スッキリという不思議な魅力。美味しい!!火ばさみパンチという名前の由来に納得です。

最近のWort紙で「What’s your favourite drink at Luxembourg Christmas markets?」という記事でも、この火バサミパンチを最も特筆すべき飲み物と挙げていました。
(http://www.wort.lu/en/lifestyle/the-no-surprise-survey-what-s-your-favourite-drink-at-luxembourg-christmas-markets-584a8f7b5061e01abe83d7ba)

ルクセンブルク人の友人にも聞いてみましたが、子供の頃にはこういった飲み物はクリスマスマーケットではなかったとのことで、アーリーアダプター層にまで受け入れられているトレンディーな飲み物だと推測します。

憲法広場のクリスマスマーケットの夜風(谷からの風が強かった)に吹かれながら飲むFeuerzangenbowle(フォイヤーツァンゲンボウレ)、体も心も温まる飲み物としてお薦めです。

ルクセンブルクのクリスマスには、まだまだいろいろな新しい発見と魅力があります。今日からクリスマスイブまで、そんなルクセンブルクのクリスマスやクリスマスマーケットにまつわる魅力、個人的新発見、とっておきの情報まで随時アップしたいと思います。
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