ルクセンブルク大学ルクセンブルクセンター・フォー・ロジスティクス(通称LCL)<ご紹介>
ルクセンブルク国立大学は2003年、経済の多様化を進める政府と、経済界のR&D・高度人材教育ニーズに応じて設立されました。今では6000人以上が学び、半数以上が外国人学生で多言語での授業を受けられる国際的な大学・研究機関として世界中から学生が集まっています。
詳しくは上智大学による日本語での大学紹介もご覧ください。
そのルクセンブルク大学の中でも比較的新しい研究センターが、ロジスティクスとSCMの最先端を学べる、ルクセンブルク・センター・フォー・ロジスティクス&サプライチェーンマネジメントです。
2015年にマサチューセッツ工科大学の協力の下、デジタル化時代をリードする物流分野の高度人材教育や企業との共同研究を柱として、2017年から修士・博士課程プログラムが始まっています。
修士課程は1年間の集中コース。
秋にロジスティクスとSCMに関連する最先端の理論を中心にみっちり学び、年明けに4週間、マサチューセッツ工科大学で現地生徒と一緒に学びます。その後、企業との共同研究に取り組み、6月末の共同研究発表会(LCL Research Fest)を経て修了となります。
初年度の共同研究には、AMAZONやキューネ&ナーゲルなど早々たるグローバル企業も参加していました。
日本では今でも、大学や大学院でロジスティクスやSCMを最新デジタル技術への知見も含め専門にフルタイムで教育するという事はほとんど行われていないようですが、一方で物流が企業にとってサービスの差異化と利益を生み出す重要な要素として再認識されている今、高度物流人材に対するニーズは世界中で高まっています。
そこで、ルクセンブルク貿易投資事務所では、LCLの取り組みを知っていただくべく、そのLCLでの特別講義(ワークショップ)を受けられる特別な研修・視察ツアーを2019年6月に企画しています。テーマは『SCM4.0を学ぶーデジタル時代のビジネス再構築に役立てる』です。
さてその中身は?
ルクセンブルク貿易投資事務所のHPでツアー説明会の資料をご覧下さい。
<後編>に続く
LCL訪問後記
LCLは法学経済金融学部のあるリンペスベルグキャンパスに設置され、欧州機関や金融・ICT企業等があるキルシュベルク地区からも近く、旧フランシスコ修道会が使用していた趣ある建物です。私が訪問した際はランチ時で、学生さんが芝生で寝ころびながらくつろいでいる姿に、自分の若かりし学生時代を重ねてしばしノスタルジックな気分に。校内には昔の戦時中?の写真なども飾られていました。