2月14日からノイミュンスター修道院文化会館で開催されていた「ポルトガルとルクセンブルクー苦難な時代の希望の国」展は、3月中旬からの外出制限で閉鎖されていましたが、外出制限緩和で、5月11日から再開されることになりました。
20世紀の両国に発生した困難な時代が写真パネルで説明されています。開催開始直後に見学に行きましたが、全ての展示パネルの内容を掲載した展示カタログが無料で配布されていました。シャルロット大公一家を含むルクセンブルク難民をポルトガル外交官が救った部分は、2019年12月31日付けで掲載した「大公一家を救った命のビザ」と重なります。
両国の強い絆となった歴史的な背景がわかります。展覧会は、無料ですが、新型コロナ対策で人数制限があるため、予約が推奨されています。日本の読者はユーチューブのビデオで観覧可能です。仏語版ですが、仏語字幕もありますので、仏語の勉強にもいいかもしれません。
ポルトガル移民は、2020年現在ルクセンブルク人口の15.2%を占めて最大の外国人コミュニテーを形成しています。1970年にはわずか5783人で全人口の1.7%に過ぎなかったのが、2020年1月には9万3千人まで増加しています。ただ、2018年の9万6千人からは、少し減少しています。次いで多いのはフランス人の4万7千人(7.6%)です。
ポルトガル人の平均年齢は、ルクセンブルク人の41.6才に比べて5才近く若い37.7才で、全外国人平均37才よりも若くなっています。性別では男性52.7%に対し、女性47.3%で、2017年の出生は817人に対し、死亡は214人と、自然増になっています。出生国は、ルクセンブルク2割に対し、本国ポルトガルが7割で残り1割はその他の国です。2017年の移民純増は888人で、ルクセンブルク国籍取得者は1325人に上っています。ポルトガル人が多い自治体は、Larochette 44.1%、Differdange 35.7%、Esch-sur-Alzette 32.7%と南部地方で多くなっています。
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