culture

Lux Audience Award 2024

今年のルクス・オーディエンス・アワード候補作5本の無料鑑賞会が1月25日の「THE TEACHERS’ LOUNGE」の放映で終了しました。最終日の作品はオスカーにノミネートされたこともあって、すごい人気でキャンセル待ちの待ち行列ができるほどでした。
https://www.german-films.de/news/all-news-releases/article/oscarr-nomination-for-the-teachers-lounge/

私は、毎年参加しているため、候補作品の申し込み案内メールが送信されてきますが、受け取ったら、すぐにオンラインで無料購入手続きをしないと、あっという間に売り切れになってしまうため、事前に掲示することができませんでした。私も、5作品中で取れたのは3作品だけでした。前の2本はドキュメンタリー作品で、1本目は仏語、2本目は初めてエストニアの作品で国際的な賞を獲得した映画でした。3本目の本日は、学校を舞台にしたドイツの作品で一番興味深かったです。各作品の上映後は、映画製作関係者を招待しての討論会があり、観客からも質問できます。
3本目の作品で製作費の質問があり、240万ユーロとの回答で、格安の製作費に驚いていました。質問者によるとフランスでは最低でも600万ユーロとのことでした。

EU議会と欧州映画アカデミーの選出した社会、政治、文化をテーマにした作品で、欧州人の見方の一面がわかり、毎年楽しみにしています。
https://lux-award.europarl.europa.eu/en
EU加盟各国で放映後に、鑑賞者の投票とEU議会での投票が半々で、最優秀作品が3月にブラッセルで決定される予定です。

初めての鑑賞希望者がおられたら、国内の文化施設で配布されているPierre Werner Instituteのプログラムでも案内されています。作品には、原則全て英語字幕が付きますので、英語がわかれば見れます。
https://www.ipw.lu/agenda

「人間は見たいものしか見ない」という言葉通り、興味をもって注意を払えば、自然と情報は入ってきます。ルクセンブルクは、ランチ・コンサートも含めて、無料で文化に触れる機会が多い上に、日本と異なり、交通費も無料ですから、お金がなくても、文化を楽しめる国です。