Museum Day 2日目の5月18日は、511番のBettembourg行きのバスで、終着点の1つ手前の集落Peppangeにある2つの博物館を見学してきました。2度目の訪問ですが、前回は普通の日で、イベントはなく、目的も戦争に関する特別展の見学で、馬車博物館は閉まっていました。
今回は、初めに田舎の生活がわかる田舎博物館を見学してから、馬車博物館も見学できました。1人で田舎博物館の見学を始めたら、途中で仏語ガイドツアーに出会い、参加することにしました。1940年代の黒い花嫁衣裳を着たガイドの女性が丁度、結婚した夫婦の古い写真を説明しているところでした。当時のウエディングドレスは白ではなく、黒でした。そういえば、ポルトガルの民族舞踊グループでの新婚カップルの女性衣装も黒であったことを思い出しました。続く子供部屋では、10歳までに死亡する子供が10人中4人と乳幼児死亡率が高いためと、インターネットもテレビもない当時、夜の寝室での楽しみは一つで、その結果、子供の数も増えるのは自然との説明がありました。裕福な家庭では子供ベッドに1人ですが、貧しい家庭では、少し大きめの子供ベッドに互い違いで6人も寝ていたとのことで驚きました。隣の夫婦の寝室では、ベッドに横になるのは亡くなった人で、昔は座って寝たとのことでした。座りならば、頭が下がって、口が開くことがないとのことです。その後、学校の教室内や職人、食料品などの展示説明があり、続いて、少し離れた場所にある馬車博物館に行って、馬車の説明がありました。説明の終わり近くで、馬車が出発するので希望者は、馬車に乗ってくださいと係員から呼び出しがあり、ガイド説明を受けていた7人が外に待機していた馬車の荷台に乗り込みました。
馬車のツアーは集落を出て、牧草が生い茂る野原の一本道を走り、30分ほどして戻って来ました。天気は良く晴れていて、快適でしたが、長く乗っていると風の寒さが応えてきて、乗客はみんな上着をしめて、しっかり寒さを防いでいました。
田舎の小さな集落の博物館でのイベントであったため、よく晴れた日曜日午後のせいか、ガイドツアーの参加者も少なく、博物館は2館ともがらがらで、馬車も乗客参加者をつのるほどでした。ルクセンブルクは小さな国で、田舎には観光客は来ることなく、参加者が少ない点が私にとっては大きな魅力です。カップルや子供連れ家族は車で来ていましたが。私と別の一人参加女性は同じバスでルクセンブルク市に戻っていました。














