「今年のナショナルデーはこれで決まり!」
ルクセンブルクの国の形をしたクッキー型があることを皆さんはご存知でしょうか?
以前このLIEFでも紹介したフード・ジャーナリストのAnne Faberさんが、このクッキー型を制作されました。
(過去の Anne Faberさんの記事は→こちらから)
残念ながら日本では手に入りませんが、ルクセンブルク市内大公宮殿の目の前にあるお土産屋さん LUXEMBOURG HOUSEなどで購入することが可能です。ただこの写真から見ても分かるように、クッキーの形だけを見てルクセンブルクの形と判断するのは至難の業…。
せめて国旗のカラーでアイシングでもしてあれば、見た目にも可愛いだけでなく、今後様々なイベントでも使えるのではと長らく計画をあたためておりました。
そんな時にこの企画にご協力頂ける方を発見しました!
小田急線 豪徳寺駅から徒歩2分の所で北欧菓子を販売しているfikafabriken(フィーカファブリーケン)。
お店の名前にも入っているfikaはスウェーデン語で「お菓子やコーヒーを片手に誰かとおしゃべりする時間」を表すそう。店内はこじんまりしているものの、一歩足を踏み入れると甘いお菓子の香りと共に外国に来たような気分に浸ることができます。
今回アイシング教えて下さるのはオーナーの関口さん。何種類ものお菓子を制作する傍ら、基本的には1人でお店を切り盛りしていらっしゃいます。今年クラウドファンディングによりお店の改修費を調達することに成功した女性企業家です。
普段はお店があるので、アイシングクッキー教室はお休みしているところ特別に開講して頂き、ルクセンブルク形クッキーにいよいよアイシングを施していきます。
「意外と、いや、かなりセンスが問われる? いざアイシング作業スタート」
アイシング初体験の私が感じた事として、コツは3つ。
・複数の色を使う時は、しっかり淵を作る
・色をつけるとき、食紅は少しずつ慎重に加えていく
・まずは色が混ざりにくい、シンプルなデザインを試してみる
最終的に全てのアイシングが固まるとはいえ、作業工程で色が混ざってしまっては美しく仕上がりません。
鍵となるのは、絶妙な力加減で引いていく縁取り線。力が強すぎると線が切れてしまったり、一定でないと太さが変わってきてしまったりと意外に苦労しました。
お砂糖自体は早く固まるので、チョコレートペンの様に手についてしまうことはありませんでした。
枠が完成したら、先ほど作っておいた赤と水色のアイシングで色を付けていきます。
だんだんと国旗っぽくなってきましたね。
アイシングが沢山あったので、国旗柄だけではなくLUXやLIEFなど文字を書いてみることにも挑戦しました。またルクセンブルクのプロモーションにもよく使われているお花のような模様も書いてみました。アイシング後焼く必要はなく、そのまま食べられます。日持ちは乾燥剤などをいれ、約3週間だそうです。
なかなか素敵に仕上がったのではないでしょうか。
「スペルが似ているスウェーデン語とルクセンブルク語 !?」
これは余談ですが、スウェーデン語とルクセンブルク語が少し似ている事が興味深かったので少しだけご紹介。
スウェーデンの童話『長くつ下のピッピ』にインスピレーションを受け作られた可愛いロゴと共に書かれた Välkommen(英語で言うWelcome)
ルクセンブルク語ではWëllkommです。なんとなく形が似ていますよね。
また2枚目にあるGod Dag(カタカナで発音を表すとするならば、グダーが近いようです)は、一般的には「こんにちは」としてよく使われる表現は、ルクセンブルク語のGudden Dagとよく似ています。ただしルクセンブルク語は、 こんにちはより、「良い1日を」という意味で使われることの方が多いです。
アイシングは少しコツがいりますが、LIEF読者の皆さまにも楽しんで頂けるアクティビティになるのではないかと思いました。
次回は6月あたりを目途にLIEF OFF会の1つとしてFikabrikenさんにご協力頂きクッキー教室を開催する予定です。
少人数での募集となりますが、ご興味ある方は是非ご参加下さい。
協力:Fikafabriken
所在地:東京都世田谷区豪徳寺1−22−3 小田急線「豪徳寺」駅 徒歩2分 東急世田谷線「山下」駅 徒歩2分
写真:Kao Ito