欧州では、日本と異なり台風はないですが、冬になると暴風雨をもたらす低気圧が西からときどきくることがあります。2月9日から10日にかけて、低気圧の通過で、欧州中部から北部を襲った暴風雨で、各国に大きな被害をもたらしました。ルクセンブルクでも、赤い警告予報が発せられ、10日はすべての学校が休校になり、不要不急の外出は控えるようにとの警報が発せられました。空港も閉鎖になり、多くの便が運休しました。大雨による洪水警報も出ましたが、幸い増水だけで、大きな洪水は発生しませんでした。また強風による倒木で、一部道路が閉鎖されましたが、多量の倒木は発生しませんでした。
今回の暴風雨を伴う嵐はシアラ(Ciara)と2月5日に命名されており、頭文字がCなのでアルファベットの3番目で、今シーズンになって3番目に命名された嵐であることがわかります。日本の台風は、発生準に1から数字の番号が付けられるのとは対照的です。ちなみにシーズンは9月開始で、発生順に頭文字Aからスタートします。今シーズンは12月6日にAtiyah、1月11日にBrendanが命名されており、今週末には、次の嵐Dennisの接近が予想されています。ちなみに命名は、男性または女性の名前から、一般公募で誰でも応募でき、英国、アイルランド、オランダの気象当局が人気のある名前を選びます。ただし、米国との取り決めで、頭文字Q、U、X、Y、Zの5文字は使用しません。この名称はドイツを除く欧州各国で使われています。ドイツは独自に命名していて、今回の嵐はSabineと呼ばれています。名前の由来は、次のRTL英文サイトでわかります。
https://today.rtl.lu/news/world/a/1468235.html
台風は来ない欧州ですが、台風並みの暴風雨はときたま起こります。
次からの写真は、まだ強風が残る11日に撮影した市内の増水した川の様子で、一部、遊歩道が浸水して通行不可になっていました。また折れた枝が散乱したり、工事の仕切り板も強風で一部転倒していました。
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