キリスト教の暦で11月は死者の月ですが、カソリックでは11月1日が諸聖人の日で、ルクセンブルクは祭日になっています。翌11月2日は死者の日ですが、11月1日が祭日のため、多くのカソリック教徒は、お墓参りに行きます。私の住む地区の墓地では、15時のミサ開始を前に多くの人が、近親者のお墓の周りに集まって、ミサを聞きながら死者を弔っていました。お墓参りの人が、日本のお彼岸のように、お墓をきれいに掃除して、お花を供えています。供えられた花で、墓地が最もきれいに彩られる日です。
10月からは、大聖堂脇で、ルクセンブルク市の墓地と火葬場の写真展が開催されていますので、ご覧になられた方もいると思います。英語と仏語で説明されていました。市の人口12万5千人のうち、7割以上が外国人で、市営墓地が13カ所と市共同体火葬場が1か所ハム地区にあります。27ヘクタールの敷地は、全て公共スペースで、全ての人に開かれています。ユダヤ教、イスラム教、キリスト正教では火葬が禁じられており、カソリックでも1963年まで禁止されていました。墓地には土葬されたお墓が大半を占めているため、火葬は少ないと思っていましたが、6割以上が火葬とのことです。
墓地に向かう人波
近親者のお墓の周りに集まった人
墓地と火葬場の写真展