5月4日朝から、前大公の死を悲しむかのように、雨が降り続く真冬並みの寒さの中で、葬儀の行事が始まりました。10時過ぎに、大臣、議員などの大聖堂に向かう行列があり、続いて、大聖堂から大司教一行が宮殿に向かいました。葬列は、11時15分過ぎに予定よりも遅れて、号砲を合図に、音楽隊の演奏が始まり、音楽隊に続いて、国旗、大司教ほか教会関係者、装甲車にけん引された大砲上に置かれた遺体を収めた棺、大公一家、首相などの行列が続きました。大聖堂前で、棺は兵士に担がれ、聖堂内に入っていきました。幸い行進が始まると雨も止みました。大聖堂でのミサの様子はダム広場に設置された大画面で実況中継されました。大画面を見ている観衆に対して、地元のRTLを始めとして、近隣各国のテレビチームがインタビューをあちこちで収録していました。気温3度の中で、沿道の両側を埋めたスカウトの子供や若者たちが、コートも着ず、傘もささず、行進が終わるまで雨の中を寒そうに整列していたのが気の毒でした。今回は、セキュリティがとても厳しく、大聖堂や宮殿周辺が通行止めになったため、大聖堂脇の好位置の撮影場所に達するまで、大回りをしなければなりませんでした。でも、警備の警官はとても親切で、どのように行けば近くに行けるか英語で丁寧に説明してくれました。
人
people