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シェンゲン(Schengen)

5月29日の土曜日は、前日に続いて朝からよく晴れて、日なたの気温が午後には30度近くまで上がったので、今度は、前回ヨーロッパの日に使った315番のバスで再びシェンゲンに行って来ました。いつもは、モーゼル川沿いを歩くだけだったので、今回は町の中も散策してみました。
シェンゲンは、国境の町で、モーゼル川にかかる橋を渡るとドイツのPerl、川沿いの道路を南下するとフランスのContz-les-Bainsです。Perlの町はルクセンブルクとフランスに接する国境の町です。
日本人でルクセンブルクの名前は知らない人でも、欧州旅行をした人ならば、シェンゲン圏内とかシェンゲン・ビザの名前を聞いたことはある人が多いと思います。おそらく、ルクセンブルクで、最も世界的に知られた町の名前です。
ウィキペディアでは、シェンゲン協定について次のように説明されています。
「欧州経済共同体に加盟していた、当時の10の加盟国のうち、ベルギー、フランス、ルクセンブルク、オランダ、西ドイツの5か国が1985年6月14日に、ルクセンブルクのシェンゲン付近を流れるモーゼル川に設定された三国国境地点に投錨していたプランセス・マリー=アストリ号において署名した文書。またその5年後に署名されたシェンゲン協定施行協定はシェンゲン協定を補足する内容であり、協定参加国の間での国境検査を撤廃することを規定していた。シェンゲン協定という用語は、この2つの文書を総称するものとしても用いられる。 」
シェンゲンには、この協定を記念したいくつかのモニュメントと欧州博物館があります。また、協定署名が行われたプランセス・マリー=アストリ号は、現在ドナウ川遊覧に使われていますが、協定を記念する新たなモニュメントとして、ルクセンブルク政府が買い戻すことを計画しています。
新型コロナで、国境検査が一部復活するなど、自由通行が危機に陥りましたが、感染が収まってきたことで、自由通行も復活してきました。
街中には、レストランやカフェを除くと店はあまりなく、郊外にショッピングセンターとガソリンスタンドが林立しています。教会は高台にあり、展望台になっていますが、あまり高くないため見晴らしはよくないです。