夏シリーズの第3陣は、ルクセンブルクの隣に位置するフランスのロンウィです。ナポレオン皇帝が愛したエナメル装飾で有名なロンウィ焼の町で、世界遺産に登録された「ヴォーバンの要塞施設群」の要塞がある城塞都市としても知られています。ロンウィ焼の名品の数々は、中央広場近くの要塞入口フランス門近くにある昔の軍隊用パン屋の2階の美術館で見られます。ブテックは別で駅前にあり、購入することができます。
丘の上に城塞と旧市街があり、谷底の新市街に市役所や駅があります。市役所はフランス銀行の建物隣にあるきれいな建物です。
ルクセンブルク駅からの列車は朝晩しか運行されていないため、行きは国境の町Rodangeまで列車で、駅前からバスに乗り換えて旧市街に向かいました。直通列車だと40分ほどなので、かっての製鉄工場が閉鎖されて急減した人口が増加しているのは、新規住宅の増加に伴いルクセンブルクに通勤する人が増えたことが要因と思われます。1970年代には2万人を超えていた人口は、2007年には1万4千3百人台まで減少していましたが、2021年には1万5千人強まで回復しています。
ロンウィについては次の日本文サイトで詳しく書かれています。
https://wabbey.net/blogs/blog/longwy?srsltid=AfmBOorXk2COAhMf0b2rZF5CgJ65Xfc44CL5IRb1SetjMqqWw5v9-G2I
またロンウィ焼は、日本でも購入することができ、次のサイトで作品と価格がわかります。
https://tysenn.com/pages/emaux_de_longwy_main
今回は、ハイキングクラブのメンバーと、久しぶりに国外の市内散策を楽しんできました。当クラブは夏休みも原則週1回活動しており、誰でも自由に参加できます。個人的にも30年ぶりの再訪でしたが、城塞跡に羊が放牧されていたのには驚きました。かっては若者の溜まり場であまり雰囲気が良さそうにはみえませんでした。今回は中央広場や美術館で観光客を何人も目にしましたし、城塞跡もほとんど人がいませんでした。Rodangeからのバスはベルギー領を少しだけ入り、ロータリーを超えるとすぐにフランスで新たにバイパスができていて、大回りで旧市街に向かう新しいルートに変わっていました。この地点は3か国の国境地帯で、気が付かないうちに国境を越えています。
ところで、暑い日が西欧でも増えてきたせいか、かっては目にすることがなかったアイスコーヒーを飲む機会が増えてきました。小さなフランスの町のカフェにあるとは想像できなかったかったですが、なんと注文したらアイスコーヒーでわかり、飲むことができました。