culture

Reopening of The National Museum of Resistance and Human Rights

2月の日照時間は、2月24日付け「太陽が見えない冬」で配信しましたように、過去最低になるかと思いましたが、1989年の27.2時間に次いで少ない過去2番目の34.2時間でした。1989年2月はまだルクセンブルクには住んでいなかったので、個人経験としては最少の日照時間でした。ちなみに1991年から2020年の平均は79.5時間でしたから、平均の6割に満たない57%でした。意外だったのは、2月の平均気温が過去最高となる6.5度を記録したとのことで、1990年の5.9度を0.6度も上回りました。
ちなみに東京の今年2月の日照時間は152.4時間でしたから、東京に比べて2割強しかありませんでした。一方、東京の平均気温は8度でしたから、気温的には東京に近づいてきました。
https://www.luxtimes.lu/luxembourg/february-was-luxembourg-s-hottest-on-record/8929791.html

また同じ英文ニュースサイトには日本の正月料理であるお雑煮のレシピが掲載されていました。
https://www.luxtimes.lu/yourluxembourg/foodandnightlife/recipe-from-japan-a-special-occasion-dish-made-with-fresh-ingredients/8711403.html

3月2日の土曜日は、長い間、内部展示変更で閉鎖されていた国立レジスタンスと人権博物館Musée national de la Résistance et des Droits humainsが1日に公式再開され、一般公開されたので、ハイキングクラブの活動として、新しくなった展示を見学してきました。改装前には何回か行ったことがありましたが、いつもがらがでした。でも2日は一般公開初日とあって、無料のガイドツアーも開催され、ガイドツアーには多くの人が参加していました。
https://gouvernement.lu/fr/actualites/toutes_actualites/communiques/2024/03-mars/01-reouverture-mnr.html
https://www.virgule.lu/culture/le-musee-de-la-resistance-d-esch-fait-peau-neuve/8643003.html

かっては国内のユダヤ人だけでなく、ルクセンブルク人政治犯も送られた各強制収容所の展示がメインでしたが、新装展示は年表。パネル説明、写真、映像、展示品も大幅に増えて、ナチスによる占領時代の様子がメインになり、強制収容所関連の展示が縮小されました。ルクセンブルクは小国で非武装中立をうたい、警察隊しかなく、1日で全土が無血占領されましたが、国民の抵抗活動は活発で、ゼネストを行うなど激しく占領軍に対し抵抗しました。一方で、ドイツ系と言うことで、国内でもナチス兵として徴兵され、東部戦線に送られた過去をもちます。
最近、日本を大きく下回る対GDP比防衛負担がNATO最低の0.58%とのことでトランプ前大統領から、やり玉にあげられましたが、初めて戦車を購入するなど、首相が将来の2%達成を明言しました。でも、いまだに武装警察レベルの軍事力で、第二次世界大戦前とはあまり変わってないです。医療レベルも同じですが、お金で箱ものは揃えられても、人口が少ないため、人材がいないのが最大の弱みです。エアバスから購入した大型軍用輸送機も自国だけでは運用できず、ベルギーの軍用基地に駐機してのベルギーとの共同運航になっています。

展示スペースが小さかったので、予定よりも早く見学し終わったため、Belvalまで、線路沿いに新設された自転車道を通って、土曜も稼働していたアルセルメタルの工場沿いを歩きました。工場と反対側に見える森はすでにフランスです。