「ナミュール派」と「オーバーワイス派」。ルクセンブルクを二分する果てない議論が時に巻き起こります。ナミュールは1863年に、オーバーワイスは1964年を起源とし、国内の主要な場所に陣を張っています。双方とも基幹のチョコレートだけでなく、惣菜、パン、軽食にも勢力を拡大し、私たちを悩ませます。両派の議論の主なテーマの1つが「モンブラン論争」です。いずれも価格は4ユーロ弱、全体的にチョコレート色をしていますが、ナミュールのそれは大きさは小さいながらも栗の味が凝縮し、硬めの底でしっかりと全体を支えています。片やオーバーワイスのそれは、直径はナミュールの倍、内部はホワイトクリームを基調とするダイナミックなつくりです。いずれも甲乙つけがたいのですが、では私はいずれの派に属するか、というと、、、、旗幟を鮮明にしないのはこの国でよりよく生活していくための秘訣です。ほとんど毎週末に買うので一方の店員さんとは顔なじみになりましたが、、、。
食
gastronomy