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太陽が見えない冬

今年の冬は例年になく、日照時間が短く、特に2月はほとんど晴れの日がありません。12月から2月20日までの日照時間はわずかに103.4時間で、まだ2月は9日残っていますが、1991年から2020年の平均173.4時間の6割にも満たないです。おそらく2月の日照時間は過去最低を記録する見込みです。ちなみに東京の今年2月日照時間は、すでに110.06時間で、ルクセンブルクの12月からの日照時間をわずか22日間で上回っています。いかにルクセンブルクが少ないかおわかりになると思います。
ルクセンブルクの冬の天気が悪い理由は次の英文サイトで説明されています。
https://today.rtl.lu/news/luxembourg/a/2171787.html
一方で、気温は高めで、温暖化の影響か、気温が上がって低く垂れこめた雲が多くなっています。

また、最近は日本のような集中豪雨でなくても簡単に洪水するようになり、ルクセンブルクの洪水対策の遅れが目立ちます。1月5日付け配信で写真を掲載したように、ドイツ側は防水壁で洪水を防いでいるのにルクセンブルク側は全く無防備で洪水していました。

ルクス側道路冠水でも独側防水壁で冠水なし


22日は冬の嵐で1日雨が降ったら、洪水警報が発令され、グルンド地区でも水位が橋下に迫っていました。

ところで、現在大きな問題となってる豊かな国の貧困問題は、独仏文化放送のARTEで最近放映されましたが、これは住宅問題が大きく関係しています。ルクセンブルクは他の西欧の国と異なり、公営賃貸住宅が極端に少なく、特に急増している単身世帯向けが不足しています。全戸数に占める低所得者向け賃貸住宅がオランダの34%に対し、ルクセンブルクはわずか1.6%で、EU平均7.5%、日本の3.2%をも下回っています。賃貸住宅が少なかったのは、持ち家比率が高かったため、恐らく持ち家政策に重点をおいていたためと思われます。
https://paperjam.lu/article/logement-abordable-beaucoup-ce?
ARTEの貧困特集は次のサイトで見れますが、日本からはVPNがないと地域制限で見れないと思います。今まで、あまり知られていないルクセンブルクの風景が見られます。
https://www.virgule.lu/luxembourg/un-reportage-d-arte-met-en-lumiere-la-pauvrete-au-luxembourg/8592999.html

今週末には、毎年恒例の移民祭がLuxExpodで開催されます。
https://thebox.lu/events/41-festival-des-migrations-des-cultures-et-de-la-citoyennete-2024/