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在留邦人700人突破

1月23日付け朝日新聞デジタルに「日本人、静かに進む海外流出 永住者が過去最高の55.7万人に」の記事があり、「原則として在留国で永住権を認められ、生活の拠点を日本から海外に移した「永住者」は20年連続で増加し、10年前と比べても約14万人超増えた。地域別では北米(約27万4千人)、西欧(約9万人)、豪州・オセアニア(約7万6千人)が多い。男女比は女性が約62%と多い。職業や年齢など他の属性は明らかにされていない。」と記載されてました。理由として同記事では「国立社会保障・人口問題研究所情報調査分析部の元室長で、福井県立大学の佐々井司教授は「賃金や労働環境、社会の多様性などの面で、日本よりも北米や西欧諸国に相対的な魅力を感じる人が多くなっているのではないか。閉塞(へいそく)感が解消されなければ、永住者の増加傾向は今後も続くだろう」と分析する。」とありました。
外務省の海外在留邦人数調査統計2022年10月1日現在によりますと、ルクセンブルクの在留邦人数は初めて700人を突破して、前年比3.5%増の706人に達しました。長期滞在者は554人で1.8%減少したのに対して、永住者は28.8%も増加して152人になりました。10年前の2011年では、永住者なしで、長期滞在者471人でしたから、長期滞在者も増加していますが、永住者の増加が顕著です。
なお、首都であるルクセンブルク市には2021年末現在、日本人は市総人口の0.3%を占めて384人でしたから、外務省統計とは基準が異なりますが、半数近くが首都に住んでいることになります。