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ああ、ウルスペルト

ルクセンブルクの古城ホテル・ウルスペルトに泊まってきました。

ルクセンブルク市から北へ70kmほど上がったところにあるこのお城は、ベルギーのある御一族によって購入、改築、増築されて現在のようなホテルになりました。

ルクセンブルク中央駅からは1時間に1本の直通電車でクレルボー駅へ、クレルボーからはバスで10分ほど。バス停はホテルの目の前です。乗り継ぎが良ければ所要時間は1時間から1時間半くらい。車なら1時間ほどで到着します。

ここで要注意。
私が行った日は強風で折れた小枝が線路を塞ぎ、電車の休止や1時間ほどの遅れが出ました。更にその日は日曜日、ネットやアプリでは案内が出てくるのでそのまま行ったのですが、クレルボーからホテルまでのバスは日曜運休と分かり、結局ホテルの方に駅までお迎えに来ていただく羽目になりました。お忙しい中お手間をかけました。シーズンオフだった事もあるのかも知れませんが、公共交通機関でいらっしゃる場合はネットだけに頼らず事前にCFL(ルクセンブルク鉄道)の交通情報をよく確認してから出かけましょう。ホテルに聞くのも良いでしょう。

ホテルの周りは本当に何もありません(笑)
周辺は住宅地で、隣には普段は閉まってる様子の可愛らしいチャペル、それ以外は広い野原が広がり山々が連なる自然の中にあります。

ホテルはレセプションのある本館とそれに続く新館があり、今回は新館に泊めていただきました。夜は夢のバスタブにたっぷりお湯を入れ、ゆっくり浸かって旅の垢をすっかり落とすのです。

朝食と夕食はホテルで頂きました。ホテル周辺徒歩圏内にはそれらしいところはありません。
朝のビュッフェにクレマン(ルクセンブルクのスパークリングワイン)が出ているのはルクセンブルクだから?ワッフルを自分で焼いて食べられるのは経営者がベルギー人だからでしょうか?
オレンジを自分で絞って飲めるのも贅沢この上ありません。
夕食は敷地内のレストランで、軽めからフルコースまでメニューは豊富。数日間の滞在でも飽きることはないでしょう。しかも一品だけでも十分お腹がいっぱいになります。お陰でデザートまでたどり着けなかった事はとても残念。

お腹も心も満たされて、その夜はフカフカの大きなベッドで久しぶりにのびのびとゆっくり休むことができました。

そして翌日は月曜日、前日の電車の遅れでクレルボー城もthe Family of Man展も行けなかったのですが、ルクセンブルクの観光施設は月曜休みがほとんどで、この日も漏れなくチャンスはありませんでした。またここを訪れよということなのだと自分に言い聞かせ市内を散策します。クレルボー城を眺め、カテドラルの中で静かな時を過ごし、カフェで軽食とホットココアを頂いて、2時間ほどの滞在でホテルに戻りました。
※行きも帰りもホテル〜クレルボー間のバスは2時間に1本なので、時刻表をよく見て計画的に回りましょう。徒歩では40〜50分はかかります。

朝から雨と雪とあられが入り混じるこの日の午後は、ホテルの部屋で暖かいコーヒーとお菓子を頂きながら、本を読んだりテレビで映画を見たりとなんとも贅沢な時間を過ごしたのでした。

翌日、夢のような2泊を終えて優雅にチェックアウト…のはずでしたが、
週末の影響が残っていて乗るはずだった電車の運休で1時間早いバス乗らなくてはいけなくなりました。駅に着くとすぐに電車(これも遅延の可能性あり)に飛び乗ってバタバタとクレルボーを後にしました。

計画通りにならないのはある意味旅の醍醐味でもありますが、公共交通機関はちょっと注意が必要です。南に向かう電車に揺られながら、来年のルクセンブルク全線無料化は観光客にとっては有難いことだけれど、こういう面はどうなるのだろうと思ったのでした。